お友達

ヒロト君は、保育園で会う同じ年のお友達には全く興味がない。同じ1歳でも特に月齢が上の子は結構お友達を意識している。まだヒロト君がお別れのタイミングで泣いていた頃など、気の利く子は、お気に入りの電車の本を持って来てくれたり、頭を撫でてくれたりするのだか、ヒロトは完全に無視。なんてひどい事をするのかと思ったものだった。

 

ところがここ1日2日で様子が変わって来た。僕が保育園に送っていくと、他の気の利く子たちは、私の事を歓迎してくれる。その子たちとハイタッチするのが日課なのだが、その輪の中にヒロトが参加するようになったのだ。

 

ここ2日ばかりは、お友達は私とハイタッチした後ヒロトとハイタッチするという光景が繰り返されている。しかも今日はハイタッチできなかった子の所へ行ってヒロト君自らお友達に握手を求めた。

 

ヒロト君はまだ恐らくその子たちの事をお友達と認識しているわけではないと思う。でも同年代の子供たちを意識し始めそれを行動に移し始めた。きっと兄弟がいれば普通に出来る事なんだろう。保育園に通っていて良かった事の一つかもしれない。